ハーマンミラー セイルチェア 3年使用 レビュー。デザイン・サイズ・機能のバランスが最高。
テレワークをきっかけに購入した ハーマンミラー の セイルチェア。
早いもので使い始めてから3年が経っていました。
毎日のようにセイルチェアを使い倒している僕が、3年使ってみてどうだったのかをレビューしていきたいと思います。
先に僕の結論を以下にまとめておきます。本文では、それぞれの項目を深掘りしていますので、ぜひ読んでいってもらえると嬉しいです。(読みたい項目だけ目次からジャンプすることもできます。)
- 飽きのこない特徴的なデザイン
- 圧迫感が少ないサイズ感
- 体型や作業に合わせて細かい設定が可能
- 3年使用時点では劣化や故障の気配なし
- リセールバリューが高い
- ヘッドレストが欲しくなる時がある
- お手入れはちょっと大変かも
ハーマンミラー セイルチェア の特徴・メリット
飽きのこない特徴的なデザイン
セイルチェアといえば、やっぱりこのデザイン。
「セイル」と言う名の通り、船の帆を彷彿とさせるシルエットと立体感ですよね。このデザインに一目惚れして購入した人も多いのではないかと思います。
僕自身、メーカーがハーマンミラーであるいう安心感もありましたが、最終的に購入の決め手になったのはこのデザインでした。
ワークチェアでありながらも、空間に違和感なく馴染んでくれるので、テレワークや在宅勤務用に自宅リビングに置いても違和感がありません。これなら自宅のリビングを作業場所にするケースでも採用しやすいですよね。
僕もリビングの一画を作業場所にしているので、「空間に馴染む」という要素はワークチェアを選ぶ上でかなり重要なポイントでした。
圧迫感のないサイズ感
デザインに含まれる要素なのかもしれないですが、敢えて単独のトピックとして扱いたいのは「圧迫感の無いサイズ感」です。
さっきも書いたように、自宅をオフィスにするとなると大きなワークチェアは置きにくいですよね。書斎用の部屋が無い場合は特にそうだと思います。
セイルチェアはワークチェアとしてはコンパクトな部類です。特に、背もたれの部分が上にいくにつれて狭くなるデザインになっていることで、実際のスペック以上に小さく感じる効果もあります。
もちろん小さいからと言って、座り心地が悪いわけではありません。もちろん人によって合う・合わないと言うのはあると思いますが、できる限りフィットするように細かい設定が可能です。それについては、次の項目で説明していきます。
体型や作業に合わせて細かい設定が可能
座面の高さ
ワークチェアとしては当たり前といえば当たり前なのですが、座面の高さを自分の体型に合わせて細かく調整することができます。やや腰を浮かせながら右側のレバーを上げて調節します。
ところで、皆さんは自分の体型に合った座面の高さって理解できてますでしょうか?正解は「両足の裏を床につけて、膝の角度が90度になる状態が理想的な座面の高さ」です。セイルチェアのHPで説明されていたので間違いありません。
セイルチェアに限らず、今使っているチェアの座面の高さを一度確認してみることをおすすめします!
座面の奥行き
座面が前後にスライドするので、ちょうど良い着座位置を作り出すことが可能です。
この機能があることによって、椅子にしっかりと奥まで腰掛けた時に、お尻から太ももにかけての全体を座面に預けることができます。
僕は体格が良い方なので、座面を一番前までスライドして使用しています。座面を一番奥までスライドさせてしまえば、小柄な人でも安定して座ることができるはずです。
ワークチェアを購入する際に、必ずしも現物を確認できない場合もあると思いますが、こういった調整機能があるとオンラインでもある程度安心して購入できますよね。
チルトリミッター
あまり聞きなれない言葉が出てきましたね。チルトリミッターを調節すると、背もたれの倒れる角度を調整することができます。
調整幅は3段階となっていて、僕は仕事中は一番倒れない設定(背もたれが立った状態)を愛用しています。寄りかかった時に背もたれが倒れすぎると、頭を支える首が疲れるんですよね。
後述しますが、セイルチェアにはヘッドレストが無いので、あまり大きくリクライニングすることは向いていないのかな、と個人的には感じました。
チルトテンション
チルトテンションは、背もたれのリクライニングの重さを調整する機能です。
自分の体重に合わせた丁度いい反発力でリクライニングできるので、包み込まれ感が半端ない。僕は体重もあるので、重めの設定にして運用しています。リクライニングが軽すぎると、寄りかかった時に「ガンッ」と一気にリクライニングされてしまって不快だし、椅子にも優しくない気がするんですよね。
さりげないポイントかもしれないですが、痒い所に手が届くようになってます。
ランバー調節
「ランバー」とは腰椎のことです。つまりこれは、腰の位置を調節できる機能。
背もたれに背をつけた時に、腰の部分をしっかり支えてくれると姿勢が安定するし、腰が楽なんですよね。当然、腰の位置や支えてほしいポイントは人によって異なるので、腰を支える高さを調節できるようになっています。
この機能は、購入時に「ランバーサポート」というオプションをつける必要があるので注意してください。僕はオプションをつけなかったのですが、腰痛でお悩みの方はつけておいた方がいいと思います。
アーム調節
アーム調節は、肘掛け部分の調節機能です。
こちらもオプションによって調節できる内容が異なります。
アジャスタブルアーム (通常) | フルアジャスタブルアーム (オプション) | |
---|---|---|
高さ | ○ | ○ |
角度 | – | ○ |
奥行 | – | ○ |
幅 | – | ○ |
僕はオプションをつけなかったので高さ調整しかできないのですが、個人的には肘掛けはほとんど使わないので不満はありません。逆に、肘掛けを多用する方であれば「フルアジャスタブルアーム」のオプションをつけておくことをおすすめします!
前傾チルト
前傾チルトは、正直なところ一度も使ったことがありません。
機能としては、椅子全体を少し前に傾けることができます。デスクに向かって作業をする際に、椅子全体が前に傾くことによって、腰を曲げる角度を最小限にすることができる、というのが前傾チルト機能のメリットです。
日頃から書き物系の作業が多い方には、非常に重宝される機能だと言えそうです。
子供の学習椅子として買うのもありですね…!
3年使用時点は劣化や故障の気配なし
この3年間、ほぼ毎日座り続けてきたセイルチェア。
まぁまぁ酷使している方だと思いますが、ガタがくることもなく、表面の劣化なども見当たらないですね。これは、届いた当日と何ら変わりないと言って良いです。
購入した当初は「座面の生地はヨレてくるんだろうなぁ」なんて予想していたのですが、いい意味で裏切られました。下の写真のようにいつまでも若々しい…!
購入当初の記事にも書きましたが、セイルチェアは12年保証が付いています。ただ、今のところは「出番あるの?」というのが正直な感想。それくらい耐久性に自信があるからこそ、12年という長期の保証をつけることができるのかもしれません。
この記事のために、セイルチェアの写真を改めて撮影したのでギャラリーにしておきます。
リセールバリューが高い
中古で高く売ることができるのもセイルチェアのメリットの一つです。
メルカリで「セイルチェア」で検索すると、大体7.5万円前後が相場で売れてるんですよね。
新品で購入すると(オプション次第ですが)大体10万円前後であることを考えると、恐るべきリセールバリューですね。
合わなければ最悪売ればいいと思うと、ハーマンミラーのチェアは手が出しやすいんですね。
それでも不安な方は、まずはレンタルしてみるというのもアリです!
ハーマンミラー セイルチェア の注意点・デメリット
ヘッドレストが欲しくなる時がある
これを「イマイチな点」というと言い掛かりになってしまうレベルの話なのですが、ヘッドレストが欲しい時はやっぱりあります。
具体的には、ちょっと作業の一区切りで休憩する時とか、リクライニングして動画を見る時とかですかね。
もちろん、ヘッドレストがないことで「コンパクト&圧迫感がない」というメリットを生み出しているのも理解しているので後悔する程ではないです。ヘッドレストがあったらセイルチェアを買ってなかったと思いますし…。
僕はセイルチェアはあくまでも仕事をする椅子であって、休憩や動画鑑賞は別の場所でする、という風に割り切ってます。
お手入れは少し大変かも
セイルチェアのデザインで最も特徴となっているのが背もたれのメッシュ部分だと思います。
ホコリが積もることは容易に想像がつきますが、今回この記事を書くにあたり、じっくりと見てみました。
結構いますね…。(3年でこの程度と言えなくもないですが)
ゴムっぽい素材であることもあって、ブロワーで吹き飛ばすのも結構厳しい感じです。僕の場合は、小さいブラシで上から一気に落とした後に、固く絞った布で掃除してみました。
どうでしょうか?肉眼では結構キレイになった感触だったんですが、写真で見るとまだ汚いですね。(GR IIIxのマクロ撮影が優秀すぎる…!)
本気でキレイにしないと気が済まない!という方にとってはお手入れは大変だと思います。
ハーマンミラー セイルチェア レビュー まとめ
セイルチェアの3年使用レビューをお送りしました。
結論を一言で表すなら、「デザイン・サイズ・機能性のバランスが高いレベルで取れているワークチェア」です。
「家にあっても違和感のない、ちょっと良いワークチェアが欲しい」という方には刺さる一品であることは間違いありません。
次回のセイルチェア関連の記事は、10年使用レビューを予定しています。
セイルチェアについての詳細はハーマンミラー公式HPをご確認ください。